TBSを今月限りで退社してフリーになる田中みな実アナウンサーが28日、レギュラー番組「サンデージャポン」(日曜午前10時)を卒業した。この日もイジられキャラの本領を発揮し、番組前半から共演者たちに、チクリチクリと退社ネタを振られて、苦笑いした。

 西川史子と杉村太蔵とのシンガポールロケでは、「サンジャポは全部が楽しかったです。1年9カ月前にアシスタントになってから緊張することがいっぱいあって、プレゼンとかするときに、とちったらどうしようとか心配だったんです。そんなときにスタジオを見回すと知った顔の皆さんばっかりだったんですよ」と思いを吐露すると、西川と杉村が号泣。杉村に「全男性演者を代表して、みんな田中アナのファンでしたね。本当にあなたほど思わせぶりな人はいない!」と冗談まじりで惜しまれると、「それはみんなが本気で好きだったんですよ」と返し、「本当にみんなのみなみだったね」と労われた。

 スタジオでのラストでは、西川に「私の家で彼氏と肉じゃがのことでケンカしていた」と暴露され、「その話はやめましょう」と苦笑い。司会の爆笑問題の田中裕二には「僕らは2つの番組で一緒だったんだけど、ちゃんと(キャラクターや役割を)使い分けていて、とても器用だった。これからもどんな番組でもやっていけるから」と太鼓判を押された。いつもは手厳しい太田光も、5年前にぶりっこキャラで初登場して、田中アナがバッシングを受けたころに触れ「ああいう中で明るくやっててね。あんな二十歳そこそこの女の子には相当きつかったと思うよ。それをはね返してさ。今、女性大臣の活躍がどうとか言われてるけど、この子はとっくにやってたんですよ。女性進出?

 テレビは一歩も二歩も先を行ってたのを、この人が(証明してくれてたさ)」と、最大級の賛辞を送った。

 本当の最後では、「ありがとうございました。本当に嫌われてたんで…」と涙で声をつまらせると、共演者から「君かわうぃーねー」と、交際報道されている藤森慎吾のギャグで締められてしまい、最後までイジられキャラ、愛されキャラで、田中アナらしい結末だった。