みのもんた(70)が10日、都内で著書「敗者の報道」(TAC出版)の記念イベントとして人生初のサイン会を行った。報道番組復帰について「オファーがあればすぐやるが、オファーがひとつもない」と笑って現状を語った。

 報道番組を降板してから約1年。14日の総選挙当日に文化放送で「みのもんたの総選挙開票スペシャル」を務めるのを機に、テレビ各局から報道番組などのオファーが殺到しているとも伝えられている。みのは「ひとつもない」と爆笑でけむに巻き「選挙に400億とか500億とか、そのお金でもっと福島に太陽をさすことができるのに」。政治のおかしな点を歯に衣(きぬ)着せずに語り「こういうことをバンバン言うからオファーが来ないんだな」。

 報道番組への思いはひとしおで、現在のワイドショーには物足りなさを感じている。「面白くない。品がありすぎる。冒険心がなくてつまらない。報道は裏を突っつくようなことをしなくては。どこか危険な感じがする方が面白いじゃないですか」。

 著書では、山あり谷ありだった人生を振り返っている。「敗者の報道」というタイトルについて「今の私にぴったり。敗者になったつもりはないけど」と笑わせ「読み終わると、負けるが勝ちという言葉が身に染みる本。負けたな、と思っている人に読んでもらいたい」。来年の目標を聞かれると「各局からオファーがどんどん来る1年にしたい」と燃えていた。