フリーアナウンサー久米宏(70)が16日、東京・赤坂のTBSで行われたBS民放5局共同特別番組「久米宏・未来への伝言~ニッポン100年物語~」の制作発表会に出席した。

 14日に投開票された衆院選の投票率が52・66%と戦後最低だった件について「自民党の陰謀」と語気を強めた。

 久米は12月の寒い時期に衆院選を敢行した自民党を堂々と批判した。「(低い投票率は)自民党の陰謀です。あんな時期にやったら(低いに)決まってます。北海道なんて選挙に寒くて行けませんし、雪で選挙運動もできない。ミスター安倍の陰謀じゃないですか。12月の半ばに選挙やるなんて非常識極まりない」と持論を展開した。

 また若者の政治参加も求めた。「政治を考えるとは未来を考えることだと思う。政治は明日のこと考えること」として「年寄りは、投票所に足を運ばないけど、若い人はこぞって行くというのが本来の政治の姿。逆になっている」と語った。また過去にラジオで「『70歳以上の人は投票権を取り上げろ』と言って炎上した」と回想し、笑った。

 同番組はBS民放5局が共同して制作された番組。テーマごとに日本の過去100年を振り返り、日本の将来を考える。年末年始に、各局で1日ずつ放送される。