宝塚歌劇団星組トップスター柚希礼音(ゆずき・れおん)と、トップ娘役の夢咲(ゆめさき)ねねが1日、兵庫・宝塚大劇場で鏡開き行った。

 5月に退団する柚希は「(宝塚に)いればいるほど大好きになり、男役をやればやるほど楽しくなった。もう、あと1作だと思うと、集大成をどのようにしたらよいのか…。最後は、まだ見たことのないような柚希礼音をお見せできたらと思います」とあいさつ。近年異例、在位は6年を超え、現役成長トップの柚希は、男役道を究めて卒業することを誓った。

 柚希とともに現役最長トップコンビを務め、5月に同時退団する夢咲も「あと少し、限られた時間を大切に、宝塚を愛し、タカラヅカ人生を全うしたい。最後まで柚希さんにしっかり付いていきたい」と話した。

 またこの日、雪組の新トップコンビ早霧(さぎり)せいなと、咲妃(さきひ)みゆの本拠地お披露目となった「ミュージカル

 ルパン三世

 -王妃の首飾りを追え!-」「ファンシー・ガイ!」が、大劇場で開幕。原作のモンキー・パンチ氏が初日を観劇した。

 宝塚初観劇のパンチ氏は「ルパン三世をこのように新しい表現で演出していただき、原作者としても、とてもうれしく、また今後の自分の作品の参考となる部分も多く発見できました」と満足そうにコメント。

 早霧のルパン三世には「スタイルや立ち姿が原作のルパン三世と似ている」と絶賛。早霧は、エンディングでこん身のパフォーマンスを見せており、これには「特に最後の場面の後ろ姿は、原作から出てきたのではないかと思うほどでした。本当によく研究していただいている」と感激しきりだった。

 原作者からお墨付きをもらった早霧は「モンキー・パンチ先生がご観劇いただけるということでとても緊張いたしましたが、精いっぱい演じることができましたし、先生にも喜んで頂きひじょうに安心いたしました」と笑みを浮かべた。

 公演は宝塚大劇場で2月2日まで、東京宝塚劇場で2月20日~3月22日。