昨年9月に亡くなった作詞家で直木賞作家の山口洋子さん(享年77)のお別れの会が28日、都内で行われ、300人が出席した。

 1971年(昭46)に山口さん作詞の「よこはま・たそがれ」で再デビューし、同曲がオリコン1位のヒットになった歌手五木ひろし(66)は「五木ひろしという名前も、いただいた。山口先生と出会っていなければ、五木ひろしはいない。作詞だけでなく、プロデューサーとしても、私の歌手としての歩く道筋をつけてくれた。本当に大恩人」と感謝の気持ちを言葉にした。

 来月25日に山口さんが作詞し、五木が作曲した「渚の女」のCDを再発売する。「作品は、ずっと歌い続ける。歌唱するたびに拍手を送ってほしい」と話した。

 山口さんは銀座のクラブ「姫」のママとしても知られた。弔辞を読んだ権藤博元横浜監督(76)は「銀座のクラブ、作詞家、作家でトップに立った。波瀾(はらん)万丈の3冠王」と話した。

 星野仙一楽天シニアアドバイザー(68)は「ユニホームのままで女性とハグしたのは山口先生だけ。アネキと言うか、ずいぶん甘えていた。今日、ジャイアンツ来てねぇな。あれだけ世話になったのに」と笑った。