日本一の女子大生アイドルを決める「UNIDOL(ユニドル)2014-15Winter」本選が12日夜、東京・台場で開催され、明大の「Copia」がグランプリに輝いた。

 先輩たちに意地を見せたかった-。司会者からグランプリを発表されると、メンバーは目を真っ赤にして大粒の涙を流した。情報コミュニケーション学部2年の平賀麻未さん(20)は言葉を詰まらせながら振り返った。「反省も多くて、パーフェクトなパフォーマンスではなかったけど、メンバーや周り方のおかげで、この結果を勝ち取ることができました」。

 Copiaは12年の第2回大会に初出場し、グランプリを獲得した。「先輩に絶対に負けたくない」。この言葉を胸に秘め、練習に励んできた。週3日、大学やスタジオで動画サイト「ユーチューブ」などを確認しながら約3時間レッスンに取り組んだ。決勝では、モーニング娘。の「恋愛レボリューション21」など計5曲を披露した。

 審査員を務めた、フリーアナウンサーの長谷川豊(39)は「未来のアイドルの卵たちを見ることが出来て、刺激的でした。Copiaの完成度の高さには驚きましたし、大学生を見て、(自分が)『老けたな~』と実感しました。出場者の中には、将来のアナウンサーがいるかもしれませんね」。前職場のフジテレビがある台場には13年4月に退職して以来、初めて訪れた。「周囲の景色も変わって、不思議な感じでした。もう、台場には一生来ないと思っていました」としみじみ語った。

 アイドルライターの岡田康宏氏は「年々、大会のレベルがアップしていて、見応えがあります」と話した。審査員は、ダンス、表現力、一体性など5項目から採点した。

 ユニドルは12年に初開催され、全国の大学に所属する「アイドルコピーダンスサークル」が出場するイベント。「ユニバーシティーアイドル」の略であり、徐々に知名度を高めている。

 決勝には早大や上智大、青山学院など12チームが出場。2位は日大芸術学部の「ドルクラ☆」、3位は早大の「わこー!プロジェクト」が入った。

 表彰式前には、シークレットゲストとしてTHEポッシボー、吉川友、アップアップガールズ(仮)の3組から構成されるアイドル「チーム負けん気」が登場し、約2500人の来場者を盛り上げた。