21日に亡くなった元キャンディーズの女優田中好子さん(享年55)をしのんで、最後の主演映画となった「0(ゼロ)からの風」が30日からTOHOシネマズ六本木(東京都港区)などで追悼上映されることが28日、決まった。

 作品は07年夏に劇場公開された実話を元にした感動ストーリー。99年に息子を無免許、飲酒運転の車による事故で亡くした母親が、2年間で37万人分の署名を集め、刑法改正で「危険運転致死傷罪」の新設を実現。さらに息子が志望していた早大に入学するまでを描いている。

 田中さんは主人公で母親の茂木圭子さん役を全身全霊で演じている。5月1日には塩屋俊監督(54)と田中さんの息子役を演じた杉浦太陽(30)が舞台あいさつに立つ。

 TOHOシネマズ系列劇場で順次上映される。