映画「手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!

 美しく-」(森下孝三監督、28日公開)の完成披露舞台あいさつが11日、東京・丸の内TOEI1で行われた。シッダールタ(ブッダ)の声を担当した俳優吉岡秀隆(40)は、「こんな僕でも、シッダールタが出来るんだということが、いまだに恐れ多い気持ちでいます」と、恐縮しながらあいさつした。

 実は舞台あいさつ直前に、舞台裏でMCの女性にスタッフと間違えられ、マイクを持っているよう頼まれたという。「先ほど後ろで控えていたら、スタッフの人と間違えられた。こんな僕が、いずれブッタになれるのだろうか…という気持ち」と突っ込むと、MCの女性から「大変失礼しました。一生心に残る完成披露試写会になりました」と謝られた。劇場内は、明るい笑いに包まれた。

 この日は吉岡のほか女優吉永小百合、俳優堺雅人、能楽の観世清和、黒谷友香、観世三郎太、尺八奏者の藤原道山が登壇した。