4年前、最年少ライダーとして「仮面ライダーW」(テレビ朝日系)でデビューした菅田将暉(20)の初主演映画「共喰い」(青山真治監督、9月7日公開)が完成し、26日、東京・新宿ピカデリーで特別上映会が行われた。

 スイスのロカルノ映画祭に出品されたこの映画は「YOUTH

 JURY

 AWARD最優秀作品賞」を獲得。菅田の人気もあって、この日のチケットも発売わずか1時間で完売した。菅田は「ロカルノでは会場から納得の印のグーサインをたっぷりいただき、感激でした。公開日の9月7日は僕のデビュー作『仮面ライダー』の初オンエアの日でもあります。何か縁というか、10代の最後に全力で取り組んだ作品でもあり、背中を押されているような気がします」。

 原作者の田中慎弥さんもこの日は冗舌で「昨日はAKBのコンサートに行ってきました。日本の明るさの頂点を味わってきたわけです。今日は会場に来ていただいた皆さんに日本のダークな面の頂きを味わっていただきたい」と笑顔で語った。

 青山真治監督(49)は「皆さんのお目当ては菅田くんだと思います。彼の、目を背けたくなるような美しさをお目に掛けることができると思います」と20代女性中心の会場にアピールした。

 共演の篠原友希子(32)は「監督はアルコールがお好きで、撮影後の飲み会で寝てしまったときに『監督!』と声を掛ける菅田さんのきれいな瞳が忘れられません」。菅田の父親役の光石研(51)は「撮影現場に一度いらした田中さんが笑顔で写メを撮らせてくださいました。しばらく僕の友人の間では『あの人笑うんだ』と話題でした」と会場を笑わせた。