お笑いタレント、エド・はるみ(年齢非公表)が自伝エッセー「成人式は二度終えております」(ヨシモトブックス)を9月4日に発売する。NSC(吉本総合芸能学院)卒業したての、謎めいた新人がブレークして約1年。これまで断片的にしか語らなかった結婚、離婚、下積み時代を語り、さらに9年間付き合った恋人の存在も明かした。

 これまで、1回の結婚という意味で「1婚」経験を明るく語ったこともあったが、実際に離婚の心痛は大きく、前向きに答えられるようになるまでに十数年の歳月がかかったという。30歳目前の焦りもあって「1歳年下の医者の卵」と交際半年のスピード婚だったが、女優を目指すエドと一人前の医者を目指す相手とは、すれ違いの生活になり、1年で離婚に至った。

 30歳すぎて9年間付き合った恋人の存在も明かした。4歳年下で、芝居のけいこで出会ったという。第一印象はアニメ「デビルマン」の不動明。一目ぼれ。「まゆが太く、目に力があって、古武士を思わせるような男らしさを感じさせる。とにかく全身がグー!」と語っている。自主映画を作ったり、脚本を書くなど才能あふれる男性だった。互いの両親にあいさつまでしたが、結婚を望むエドと、結婚願望のない相手とは平行線だったという。

 NSC入学を決意し「何かを手に入れたいと思ったら、人生に1度は、1つのことにかけなければ」と、別れを選択した。

 お笑いへの転身や、持ちネタの誕生は常に前向きの姿勢から。「おっぱい飲みたいの?

 お子ちゃまね~」のネタは、NSC時代にある20代の男性から「ババア!」と呼ばれ続け、悔しい気持ちを隠して笑顔で返した言葉から生まれた。エドは「すべてはとらえ方次第」と、読者にエールを送っている。

 ただし、半生を赤裸々につづってはいるが、年齢については「国家機密です」とボカしている。9月6日に、福家書店銀座店で発売イベントを行う予定。