少年隊の東山紀之(43)が、7月スタートの次期TBS系連続ドラマ「日曜劇場」(午後9時)「GM」(仮題)に主演することが12日、分かった。放送開始日は未定だが、東山の同局連続ドラマへの出演は「Dearウーマン」以来14年ぶりとなる。今回初めて医者役に挑戦することになった。

 東山が演じる主人公の後藤英雄は人間そのものに興味が薄く、強迫神経症的な潔癖性だ。患者の体に触れることができない医者で、致命的な欠陥を抱える。総合診療科を舞台に「病歴の聞き取り」だけで病名を判断するなど、人情味に欠けた「医療界の名探偵」。一風変わった役どころに注目が集まりそうだ。

 脚本は人気ドラマ「BOSS」(フジテレビ)や「ハゲタカ」(NHK)を手掛けた林宏司氏が担当する。鈴木早苗プロデューサー(45)は「救急医療などの手術シーンはないが、病名を謎解きする、古畑任三郎のような刑事ドラマ要素も盛り込んでいる」と見どころを語った。主人公の病名推理がヤマ場となる、1話完結の医療ミステリー。古畑任三郎も振り切る、医師東山の推理シーンに期待がかかる。

 東山はクランクイン前に医療監修の生坂政臣氏を訪ねた。「患者のつくウソにも理由がある」ことに印象を受けたという。人に興味のない役柄だが「まだ広く知られていない総合診療科という分野を通じて、患者さんたちの心理をくみ取っていけるような医者を演じたい」と意気込みを語っている。共演は多部未華子(21)大倉忠義(24)八嶋智人(39)小池栄子(29)ら個性派ぞろいだ。6月中旬にクランクインする。

 [2010年5月13日7時55分

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