胆のうがんで亡くなった野球評論家大沢啓二さんの孫でタレントの大沢あかね(25)が7日、「お爺(じい)ちゃんありがとう」と題したコメントを寄せた。

 「私の大好きなおじいちゃんが逝ってしまいました。お爺ちゃんは本当に私の心の支えでした。いつも、いつも陰ながら支え応援してくれていました。これからは私でも何かお爺ちゃんの力になれるかなぁと思っていた矢先のことでしたので、残念で悲しくてなりません」。

 あかねは母1人、娘1人で育ち、母方の祖父大沢さんは父親代わりだった。当初、大沢さんは孫の芸能界入りに反対していた。しかし、04年にあかねが歌手デビューした時のイベントには駆け付けた。孫の歌に「CDデビューなんて早いんじゃねえか」と辛口だったが、あかねが感激の涙をみせると、目頭をふく一幕もあった。あかねは09年に劇団ひとりと結婚したが、交際中だった08年に3人と食事した時、大沢さんはひとりに「よろしく頼むな」と頭を下げたという。

 あかねは、今年9月8日に第1子となる長女を出産。大沢さんもひ孫の誕生に喜んでいた。それから1カ月後に愛する祖父の死にショックも大きかった。「ただ1つ、ひ孫をみせることができたのが、最後のお爺ちゃん孝行だったと信じたい」。所属事務所によると、あかねは憔悴(しょうすい)しているという。

 [2010年10月8日9時5分

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