THE

 虎舞竜の大ヒット曲「ロード」(93年)が、新曲「ロード~君のぶんまでいきよう」としてよみがえる。同グループの8年ぶりの新アルバム「Tears☆2011」(11月2日発売)に収録される。

 3月11日の東日本大震災に突き動かされた。ボーカル高橋ジョージ(53)は被災した宮城県栗原市出身。同23日に故郷へ戻って救援活動に没頭する中、テレビでニュースを見た。津波で両親、妹を失った女子中学生が涙で話していた。

 「3月10日の夜、家族4人での夕食の時、ささいなことで口げんかになりました。それがいつも家族と過ごす普通の時間でした。でももう2度とできなくなってしまった…。歌の歌詞にもあった『何でもないようなことが幸せだった…』は本当にそう思います。3月10日に戻りたい…」

 何でもないようなことが

 幸せだったと思う…は、まさに自分が歌った「ロード」の歌詞。高橋は「あの子の心の中には、僕の歌がずっとあったんだろうと思うと、複雑な気持ちだった」と振り返る。

 93年に発売し、220万枚の大ヒットとなった「ロード」は、その後、第二章、第三章もヒットし、01年の十三章までつくられた。「もう(商業ベースの)『ロード』はいいと思っていたが、もう1度、コブシをあげたいと思った」。新曲は十三章以来10年ぶりの「ロード」となる。グループは活動休止状態だったが、すぐに再集結した。

 「ロード」では彼女の死を歌ったが、新曲では「君のぶんまで泣き、笑い、歩き、生きる」ことを誓う内容にした。歌詞は、第三章までの詞を1曲に再構成した。

 再始動を機にグループ名も「THE

 TRA-BRYU(ex.THE

 虎舞竜)」に変える。高橋は「君のぶんまで生きるとは、死ぬ気で生きること。来年30周年ですが、元気と本気と勇気を示すため、心機一転でやっていく」と話した。【笹森文彦】