来年から本格的に活動再開するロックバンド、JUN

 SKY

 WALKER(S)が、88年の代表曲「全部このままで」を新録し、TSUTAYAからレンタル専用シングルとして、レンタル開始することが25日、分かった。配信全盛の昨今だが、音をデータとしてではなく、パッケージを手に取って聴くというアナログ的な音楽の楽しみ方をファンに再提案する異例の戦略で、日本の音楽シーンに一石を投じる構えだ。12月21日からレンタル開始。

 ジュンスカは完全復活にあたり、TSUTAYAグループのアイビーレコードと契約した。音楽のパッケージの形での販売はもちろん、安価なレンタルでも展開でき、配信で聴くだけしか知らない若者にジャケットを含めた音楽の楽しみ方、文化を伝えられる可能性を感じたからだ。

 TSUTAYAは全国に1414店舗あり、会員カード「Tポイントカード」を持つ人は20代で全国の64・2%にあたる903万人、“ジュンスカ世代”の30代では53・3%の952万人に上る。寺岡呼人は「音楽シーンという『畑』にジュンスカという『種』をまく時期に、こういう挑戦ができるのもまた時代」と意気込んだ。

 「全部このままで」は、来年1月18日に発売するベスト盤「B(S)T」からの先行シングルだが、過去にはシングルカットされていない。シングルには同曲のほか新曲「シンフォニー」と東日本大震災チャリティーとして東北6県を回った「Walk

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 TOHOKU」ツアーの映像も収録される。寺岡は「僕らを手早く知ってもらう名刺代わりの選択です」と期待した。