俳優塩谷瞬(29)が二股交際を認め、謝罪した。出演舞台のけいこが行われた1日、都内のスタジオで騒動について初めて語った。モデル冨永愛(29)と料理研究家園山真希絵(34)にそれぞれ求婚し、二股をかけていたことを認め、女性2人が友人関係とは知らなかったなどと話した。謝罪の際には涙を浮かべた。この日早朝、謝罪文書を報道各社に送付した。一般女性も加えた三股交際の疑惑も浮上していたが、所属事務所の関係者はこれを否定した。

 塩谷は、埼玉県内で別の仕事を終え、舞台けいこ開始直前の午後1時17分、スタジオ前にタクシーに乗って現れた。報道陣に囲まれると2度深く息を吸い、突き出した下唇を震わせながら、子供のような泣き顔で謝罪した。

 「このたびは、私事で世間を騒がせてしまいまして本当に申し訳ありませんでした」

 地面に額が届きそうなほど深々と一礼した後、黙ったままきびすを返し、足早にスタジオ内に消えた。

 午後7時すぎ、けいこが終わり、再び取材陣に囲まれた。今度は約8分間、質問に答え続けた。

 二股交際については「本当におふたりにひかれていったのは事実だった。どのタイミングかで(二股を)話さなければいけないと思っていたのですが、未熟さゆえに」と説明した。「いずれ二股交際を知られるとは思わなかったのか」と聞かれると「2人が友達というのは、後で知りました」とうつむきながら話した。「どちらと結婚するつもりだったのか」と問われると沈黙した後、「あの…。僕の中で悩んでいたのは事実」と言葉を絞り出すように答えた。二股発覚後、冨永に殴られたと報じられた。「傷つけてしまったので。『殴ってくれ』って言って…」と認めた。

 騒動が明るみに出てからも、沈黙を守り続けた。冨永はテレビ番組で怒りをあらわにし、園山はブログに心境をつづった。この日は午前5時半すぎ、一晩かけ書いたという謝罪の文書を報道各社に送付した。

 「二股は事実です。おふたりと結婚の話をしたことも事実です。男として一切の言い訳も許されない無礼であったと本当に反省しています」

 この日午前、関係者と相談し謝罪の気持ちを直接伝えることを決意した。

 冨永との交際が報じられた直後、所属事務所の関係者は20代の一般女性と交際していると説明していた。このため三股疑惑も浮上していたが、この日、関係者が「担当者の勘違い。お付き合いはありません」と否定した。