レイザーラモンHG(36)ら、かつて一世を風靡(ふうび)した一発屋芸人5人が復活を狙い、「再生可能ボーイズ」を結成した。5人は13日、都内で開かれた経済産業省資源エネルギー庁が推進する「再生可能エネルギー」応援プロジェクトのPRイベントに初登場。HGは最盛期に月収1000万円だったと告白。天津・木村(36)はバイト掛け持ち生活を送っていることを明かすなど、お笑い界の浮き沈みの激しさを訴えた。新ギャグも披露して「再生」を狙っていた。

 再生可能ボーイズは、HG、木村のほか、ムーディ勝山(32)楽しんご(33)三瓶(35)の5人。いずれも吉本興業所属の「一発屋芸人」。HGは激しい腰振りと「フォー!」と叫ぶギャグで「新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれたほどブレークした。この日は当時の収入を聞かれ、「月収1000万円ほどいただきました」と告白。現在については「セイセイセイ~」と別のギャグでごまかした。

 「エロ詩吟」ネタで人気を得た木村は最高月収が390万円だったという。「今はテレホン・アポイントのアルバイトもしています」。「右から来たものを左へ受け流すの歌」で売れた勝山は、CM10本のほか、NHK紅白歌合戦にも応援団として参加した。今では腰が低いキャラに変身。「『右から』ではなく『下から下から』になりました」と何度も頭を下げた。

 「昨年一番の一発屋」と話した楽しんごは整体院を経営。野菜ジュース店も開店予定で副業が順調だ。「さんぺいです」のフレーズで人気となった三瓶は「マイペースで頑張っていきたい」と話した。

 5人は声を合わせて「僕たちは再生可能です!」と訴えた。新ネタを発表するなどして再浮上に向け意欲満々だった。HGは冬季限定として首に巻く毛皮にかけた「ファー!」。木村は発明家エジソンらが詩を吟じる設定の「偉人詩吟」ネタを披露した。

 取材陣から、スギちゃんへのアドバイスも求められた。勝山は、全治3カ月の重傷を負いながら1カ月ほどで復帰したことに触れ、「3カ月間ちゃんと入院してほしかった。テレビに出すぎると消費が早くてよくない」と真顔で答えた。

 資源エネルギー庁は、太陽光、風力、水力、地熱などの再生可能エネルギー普及プロジェクトを進めている。同庁と吉本が組んで再生可能エネルギー推進をPRする目的でイベントが開催された。5人は今後、各地で啓発イベントなどに出演していく。【広部玄】