SMAP稲垣吾郎(39)がテレビ朝日系連続ドラマ「信長のシェフ」(来年1月11日スタート、金曜午後11時15分、関西地区は金曜深夜0時24分)で明智光秀を演じることが25日、分かった。同ドラマでは、Kis-My-Ft2の玉森裕太(22)が、織田信長に仕えるシェフ役で連続ドラマ初主演。ジャニーズ事務所の先輩の稲垣が、重要な役柄で玉森を支える。

 稲垣が明智光秀役に初挑戦する。天下統一を目前にした主君信長を本能寺で討ち取り、歴史の流れを大きく変えた武将だ。稲垣は「明智光秀という人間は魅力的だと感じていたので、演じることができてうれしいです。『あるじを裏切った男』というイメージがありますが、このドラマはファンタジー要素が強い作品なので、今までに描かれた光秀とは少し違ってもいいのではないかなと思います」と張り切っている。

 「信長のシェフ」は同名人気漫画が原作で、現代からタイムスリップして信長に仕えるフレンチシェフ、ケンを玉森が演じる。ケンは信長が、光秀に謀反を起こされることも知りながら、誰にも打ち明けることなく信長に料理番として仕えていくという設定。及川光博(43)が信長を演じる。

 ケンと光秀が出会うシーンは、このほど京都の東映太秦撮影所で収録が行われた。2人は真剣な表情でワンシーンごとに確認を繰り返した。収録を終えた玉森は「もうひたすら緊張です。僕、緊張すると声のトーンが上がってしまうんです。第一声で声が上ずってしまったので『ああ、ヤバイ』と思っていました」とカチカチ。稲垣は「とても楽しそうな現場なので、次に僕が来たときには、もっといい雰囲気になって、玉森君もケンに成りきっているんだろうな、と楽しみにしています」と激励した。

 これまで映画やドラマで数多くの俳優が光秀を演じ、「敵は本能寺にあり」と叫ぶシーンは時代劇の定番でもある。稲垣は「今の世には超人的な信長や秀吉、家康より、光秀のような『ちょっと周りに気を使いながら、人間味にあふれていて勤勉でまじめな男』が必要なんじゃないですかね」と言う。稲垣流の新たな光秀像が注目される。