NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が最終回を迎えた28日、ヒロインを演じた能年玲奈(20)が、番組公式サイトやブログに感謝のコメントをつづった。同局によると、過去の番組をネットで視聴できるNHKオンデマンドの視聴数が1万を超える回もある人気という。

 能年は最終回放送後、番組公式サイトに「『あまちゃん』を最後まで見てくださって、ありがとうございました」と感謝の言葉を記した。さらに「(演じた)アキちゃんも、私も全力で突っ走ってきました。そして、これからも感情のおもむくままに突っ走るんだろうなと思います」と思い入れたっぷりに言葉を続けた。

 サイトのタイトルは「最後のミサンガ」。ドラマの中でアキの腕にミサンガが1本残っていた場面に触れ「これまで、アキちゃんのミサンガが切れたのは、周りの人たちにいいことが起こる時です」。それがどんなことか分からないとしながらも「なんだかワクワクします」と率直な心境を明かした。

 この日は公式ブログにも「アキちゃんを基盤に粛々とやっていきます」と今後の活躍を誓い、「ありがとうございました。じぇじぇじぇ」と、おなじみの「方言」を交えて感謝を伝えていた。

 NHKによると、見逃した番組など過去に放送された番組をパソコンなどを使って有料で視聴できるNHKオンデマンドで「あまちゃん」は驚異的な人気を得ているという。同局関係者によると、人気番組とされる場合でも数千の視聴数といわれている中、「あまちゃん」は8月中旬以降、人気リストの上位をほぼ独占しており、「視聴数が1万を超える放送回もある」という。文字通り、けた違いの人気ぶりを獲得してきた。

 最終回は、東日本大震災で被災した北三陸鉄道の一部区間が復旧し、運転再開の日を迎えた設定だった。お座敷列車でアキとユイ(橋本愛)が、北三陸の人々の見守る中、「潮騒のメモリー」を歌う姿などが放送された。