8日午後4時50分ごろ、東京都三鷹市井の頭1丁目で、「若い女性が男に刺された」との110番通報があった。警視庁によると、女性は近くに住む私立高校3年、鈴木沙彩(さあや)さん(18)で、搬送先の病院で死亡が確認された。鈴木さんは芸能事務所に所属し、映画「冷たい部屋」(2010年公開)などに出演した。

 鈴木さんは、95年に東京都で生まれ、小学5年頃に芸能事務所にスカウトされ芸能界に入ったという。10年公開の映画「冷たい部屋」(平田大輔監督)でスクリーンデビューした。バレエ教室の3人組の生徒を演じており演技のレッスンを積んで役をつかみ取ったという。作品関係者はブログに「ハキハキしていてホントに中学生?

 と思うほど大人っぽい女の子」と紹介。さらに「面倒見の良さそうなところが、中学の時こんな先輩いてくれたらなあと思わせ、年下なのに大人っぽいところが話しやすく後輩でもいいなと思わせてくれる」としており、「すごく素直な良い子。でもその素直さは自分の意見は大人にも動じずに言えちゃうような“強さ”に通じています」などと紹介している。

 12年4月放送のフジテレビ系ドラマ「浅見光彦シリーズ第44弾

 砂冥宮」に出演したほか、今年は2月2日と3日に横浜市内で開かれた横浜国大教育人間科学部マルチメディア文化課程の卒業制作展に出品された短編映画「ガレージ・ドライブ」(斎藤亮太郎監督)に出演している。公式プロフィルには趣味、特技としてヒップホップ、ランニング、英語、絵と記載されている。