11年ぶりに来日公演を行う英歌手ポール・マッカートニー(71)が9日午後に関西空港着の飛行機で来日することが4日、分かった。11日の京セラドーム大阪公演からスタートする日本ツアーは追加公演が決まるほどの人気ぶり。来日当日も熱心なファンが空港に大集結して歓迎することになりそう。さらにポール自らの提案で「11年ぶり」「11月11日」と「11」が並ぶ初日公演で、ファン11人と直接会うことができるビッグプレゼントが企画されていることも分かった。

 世界ツアーの一環で、11年ぶりに日本公演を行うポールの来日スケジュールが正式決定した。初日公演の2日前、9日午後に関空に降り立つ。

 ビートルズとして66年6月29日に初来日した。羽田空港に着いた飛行機のタラップから、法被姿で手を振る姿は、あまりにも有名な場面だ。ソロ歌手としてその後、93年と02年に来日公演を行っている。前回02年11月の来日は、日本到着2日前にファンクラブのサイトでスケジュールが公表され、約2000人のファンが成田空港に殺到した。今回の来日でも大勢のファンが関空に集まり、歓迎ムードを盛り上げることになりそうだ。

 ポールは自ら発案したという粋なプレゼントを“持参”して来日する。11年ぶりの日本公演初日(京セラドーム大阪)が11日に決まったことを受け、「11」が並ぶ偶然が重なる公演で11人のファンと会うスペシャル企画を提案した。ファンと直接触れ合う機会を設けるプランは、5月4日のブラジル公演を皮切りに全世界を回っている「アウト・ゼアー・ツアー」で初めての試みとなる。来日公演スケジュールの偶然がもたらした企画とはいえ、世界中のファンもうらやむ、日本人ファンに向けた特別なプレゼントと言えそうだ。

 日本のファンの熱い思いがポールに伝わったのだろう。日本発の無料通信アプリ「LINE」に10月17日に立ち上げられた公式アカウントのフォロワーが、2週間後の同30日に500万人を突破。約440万人のフォロワーがいるポールの公式フェイスブックでも「日本がベースのLINEが世界で最も有名なポールのソーシャルネットワーク・プラットホームになった」と伝え、英語版もあるLINEアカウントの取得方法も紹介され、日本国内の“ポール熱”が世界に伝えられた格好だ。

 ◆公式HP

 今回決まった「ファン11人と会う企画」など、来日公演についてのさまざまな情報の詳細は今後、ジャパンツアー公式ホームページ(http://outthere-japantour.com)で随時掲載される。