韓国のガールズグループKARAが24日、神戸ワールド記念ホールで日本ツアー最終公演を開催し、日本のファンに涙でメッセージを送った。ニコル(22)が来年1月15日の契約満了後は現事務所と再契約しないことから脱退はほぼ確定的で、5人で最後の日本活動になると思われるこの日はファン7000人や歴代マネジャーらが見守った。

 ニコルはツアーを振り返り「大切な思い出を作ってくれて、皆さんの顔を見ることができてうれしかったです。頑張りますから見守ってください。大好きです」と叫んだ。他のメンバーも涙が止まらずジヨン(19)は「今日を絶対忘れないでくださいね」と話した。

 アンコールでは「WE KARA」と書かれた横断幕が登場し、5人は再び号泣。ファンへの感謝を歌った「今贈りたい、『ありがとう』」では下を向いて歌えないメンバーが続出。終演後はファンの「KARA、チャン(最高)!」コールがやまなかった。

 韓国に帰国後は12月14日に行われる所属事務所のイベント「DSPフェスティバル」に出演。日本では27日に新曲「フレンチキス」と初のベストアルバムを発売するが、プロモーション活動の予定はなく今後の活動は白紙の状態が続く。ジヨンも海外留学がうわさされるなど来年4月以降の再契約は不透明で、ニコルとジヨンが脱退すれば残るメンバーは3人となる。関係者は「新メンバーの加入も検討しているようだ」と話しており、新生KARAとして再始動する可能性もある。【今西孝江】