NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の出演をきっかけに、人気上昇中の女優有村架純(21)が、初舞台で初主演を務めることが27日、分かった。作品は「ジャンヌ・ダルク」(10月7日初日、東京・赤坂ACTシアター)。15世紀に実在したフランス女性軍人ジャンヌ・ダルクを演じる。

 「あまちゃん」では、主人公アキ(能年玲奈)の母春子(小泉今日子)の少女時代を演じた。同作では80年代に流行した「聖子ちゃんカット」のウイッグをかぶり、小泉のアイドル時代を思わせる容姿も話題になった。知名度は一気に上がり、映画、ドラマ、CMも急増。ニホンモニター社が昨年12月に発表したタレントCM起用社数ランキング(13年1月~11月)で、前年の圏外から女性部門6位(11社)となった。同年6月までの上半期は2社で、今、最もきらめく女性として舞台の世界からもオファーが届くに至った。

 その上で臨む役どころは、人の心も掌握する無垢(むく)な乙女。英軍との戦争で活躍するも、後に捕虜となり、19歳で処刑される運命に立ち向かう姿を主役として演じるが、有村は実に前向きだ。「たくさんのことを学びたいです。大勢のお客様の前で全力を出し切れた時、どんな新しい自分に出会えるか楽しみです。がむしゃらな気持ちで目標に向かっていく姿を見せられたらと思います」。

 同舞台には、東山紀之(47)がジャンヌの運命の鍵を握るフランス国王シャルル7世役で出演する。

 ◆有村架純(ありむら・かすみ)1993年(平5)2月13日、兵庫県生まれ。10年5月にテレビ朝日系ドラマ「ハガネの女」で女優デビュー。11年「ギャルバサラ~戦国時代は圏外です~」で映画初主演。現在、日本テレビ系「弱くても勝てます」、TBS系「MOZU」と2つの連続ドラマに出演中。160センチ、血液型B。