TBSの石井大裕(ともひろ)アナウンサー(29)が、錦織圭(24)のテニス全米オープン男子シングルスの決勝進出を、試合会場で見届け祝福した。錦織とともに元プロ松岡修造氏主催のキャンプに参加し、テニスで世界を転戦した経歴を持つ。決勝も観戦し、スポーツキャスターを務める「あさチャン!」(月~金曜午前5時半)でリポートする。

 石井アナは当初現地入りする予定はなかったが、錦織の準決勝進出が決まり、急きょニューヨークに向かった。準決勝について「観客が最初はずっと世界一のジョコビッチを応援していたが、だんだん錦織コールに変わり、最後は観客のほぼ全員が錦織コールを叫んでいる状態。感動とあいまって、日本人を応援してくれている皆さんに心が熱くなった」と話した。

 準決勝進出時も号泣してしまった石井アナだが、決勝進出を決めた瞬間についても「また涙を流してしまった。あまりに堂々としていて、かっこいいなと単純に思った」と振り返った。

 自身もテニス選手として世界のトーナメントを転戦した経歴を持つ。高1の時、小6だった錦織とともに松岡氏のテニス強化キャンプ「修造チャレンジトップジュニア」に参加した。

 しかし負傷が相次ぎ06年、引退を余儀なくされた。アナウンサーになる時、石井アナは周囲に「いつかテニスの4大大会で錦織選手が決勝戦を戦う試合を実況してみたい。インタビューで再会したい」と話していた。準決勝後、錦織にインタビューできた。石井アナは「我々の夢を、彼がすべてかなえてくれたなという幸せな気持ちでいっぱいです」。

 引き続きニューヨークに残り、決勝を観戦する。「次もやってくれるんじゃないかという期待感がある。決勝なので全ての力を出せることを祈っている」。さらに「彼はすべての喜びを爆発させていない」と、小さいころから錦織を見てきた者として解説した。石井アナは、錦織が喜びを爆発させる瞬間を待っている。

 ◆石井大裕(いしい・ともひろ)1985年(昭60)6月5日、東京生まれ。6歳でテニスを始め12歳で「修造チャレンジトップジュニア」に選出。慶応高卒業後渡欧。イタリアを拠点に転戦。全日本ジュニア室内テニス選手権準優勝、世界スーパー・ジュニア・ダブルス4強。慶大卒業後、10年TBS入社。同局営業局勤務の兄大貴(ともたか)とのユニット「Well

 stone

 bros.」で今年メジャーデビュー。185センチ、75キロ。