11年「東宝シンデレラ

 オーディション」で審査員特別賞を受賞、今年は映画「舞妓はレディ」で主演した上白石萌音(もね、16)が、初の主演舞台「みえない雲」(12月10~16日、東京・シアタートラム)に挑むことが21日、分かった。ドイツの小さな町に暮らす少女が、原発事故で穏やかな日常を失う物語。原作はチェコ生まれの作家グードルン・パウゼバングによる青少年向け小説で、世界13カ国で翻訳された。06年にはドイツで映画化もされた。「多くを背負った少女を演じきれるのか不安になりました。でも『舞妓はレディ』の周防(正行)監督に教えていただいた『役と向き合う』ことを大切にして頑張りたいです」とコメントした。

 舞台は12年のミュージカル「王様と私」以来2度目だが歌のない芝居、いわゆるストレートプレーは初。今年は山路ふみ子映画賞・新人女優賞も受賞し着実にステップアップしている。