先月19日午後5時56分に亡くなった歌手ジョニー大倉さん(本名・大倉洋一)の同28日の葬儀で、75年に解散したロックバンド、キャロルのメンバーが“集結”していたことが9日、分かった。ジョニーさんと確執を伝えられた矢沢永吉(65)から花が贈られ、内海利勝(61)とユウ岡崎(62)が参列していた。

 関係者によると、ジョニーさん作詞、矢沢作曲の「二人だけ」が会場に流された。矢沢は翌29日の大阪城ホールのコンサートでも、追悼の意を込めて同曲を歌っていた。75年にキャロルが解散後、「和解」に至らなかった2人だが、ジョニーさんの長男で歌手のケンイチ大倉(42)は「本心では心配していた。オヤジと矢沢さんは、本当の兄弟みたいな関係だったんです」と話した。

 昨年6月に肺がんと診断されたジョニーさんの最期には、妻マリーさん(61)長女美香さん(40)次男弘也(35)ら親族20人が立ち会った。当日の午前11時ごろに「立ちたい」と言い出したジョニーさんは、ケンイチとマリーさんと看護師の3人に支えられて立ち上がった後、苦しみ始めたという。ケンイチは同日夜のライブ準備で臨終には立ち会えなかった。

 今月25日には、東京・銀座タクトで、ジョニーさんの追悼ライブを行う。会場には祭壇、ファンが花を手向ける場を設けるという。24日発売の40周年記念限定豪華ボックス「JOHNNY

 ROCK’N’ROLL」のお披露目の場にもなる。ジョニーさんは生前、同日にサインをしながらファンに手渡すのを目標に闘病していたという。