東京都の小池百合子知事は18日、千代田区で開かれた「ちよだ猫まつり」に参加し、東京五輪・パラリンピック前年の19年までに、都の「ペット殺処分ゼロ」を実現する考えを示した。都の殺処分(15年度)は犬と猫で203匹。猫が193匹と9割を占める。都知事選の公約にも殺処分ゼロを掲げた小池氏は、6年連続で猫の殺処分ゼロの同区をモデルにする考えを示し「猫ちゃんやワンちゃんの命を、人間が責任持ってはぐくむ。そんなやさしい東京でありたい」と述べ、保護猫ともふれ合った。

 「今は、犬や猫の数が15歳以下の子供より多い、『少子・多犬&猫化』だ。中長期的には、愛情を持って動物を育てる大切さを、子どもたちに教育することも必要」とも指摘。都のホームページを活用して譲渡のマッチングを進める意向も示し、「予算もつけたので徹底したい」と述べた。