英ウィリアム王子とキャサリン妃の長男、ジョージ王子(3)が9月から、男女共学の学校に通学することが分かった。英メディアなどが報じた。

 王位継承者だけでなく、ヨーロッパの上流階層の子息は、男子校に通うのが伝統で、共学校に通学するのは異例だという。当初は、父のウィリアム王子や、ヘンリー王子が通い、著名人の子息も多いケンジントン宮殿近くの名門校に入学するのではないかとの見方が強かった。

 ジョージ王子が通学する予定なのは「トーマス ロンドン デイ スクール」。ロンドン南部のバタシー地区にある。学費は、1学期分だけで5653ポンド(約78万円)かかるという。

 学業だけでなく、アートやスポーツ活動も重視した校風。学校側も「ジョージ王子のために、彼の両親がこの学校の教育方針と、その価値を理解してくれたことを光栄に思います」とするコメントを発表。王子を特別扱いしない方針を、在校生の保護者に伝えたという。

 今回の、伝統にとらわれない教育方針に関し、英国内では、キャサリン妃の影響ではないかとの見方も出ている。(ロンドン25日=鈴木雅子通信員)