元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が元部下への準強制性交罪に問われた事件で、被害を訴えている女性検事が30日、大阪地検に辞表を提出し、記者会見を開いた。同僚副検事による誹謗中傷など二次被害があったと訴え、検察組織を批判。「復職する道を整えてもらえず、被害もなかったかのように扱われた。生き地獄から解放されたかった」と述べた。

女性によると、検察側に第三者委員会の設置や準強制性交致傷罪への訴因変更を求めたが、応じないとの回答があった。復職の環境を整えてもらえなかったため、退職を決めたとしている。

また女性は同日、捜査情報の漏えいや女性への誹謗中傷をしたとして告訴・告発した副検事が不起訴になったことを不服として、大阪第2検察審査会に審査を申し立てた。

大阪高検によると、副検事は事件の参考人として事情聴取されたことを被告側に漏えいし、自身の通信履歴を削除。地検の複数の職員に対して女性の名前を伝える不適切な行為をしたとして、昨年3月、戒告の懲戒処分を受けた。

被告は2024年の初公判で起訴内容を認めて謝罪したが、その後無罪主張に転じた。弁護側は女性が抵抗不能だったという認識が被告になかったとしている。(共同)