東京都の小池百合子知事は8日、フランス大統領選で当選したマクロン氏が、既成政党出身でないことに関し「これからは、『国民ファースト』でいけばいい。先輩づらしてアドバイスしたい」と述べ、自身が掲げる「都民ファースト」を引き合いに激励した。

 地元・豊島区での会合のあいさつで述べた。

 自民党の支援を得られずに臨んだ昨年の都知事選を念頭に、「私も知事選は政党のバックアップがなかったが、マクロン氏も完全な独立候補。1人1人に支えられた」と、2人の共通点に言及。その上で「マクロンさんは、これから大変だと思う。首相を決めなくてはならず、議会運営もどうするのか」とも述べ、後ろ盾を持たない立場での政権運営が始まるマクロン氏のフランス政界での足場づくりに、思いをはせた。