史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が23日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級1組6回戦で千葉幸生七段(39)を破り、順位戦5戦全勝とした。17日の新人王戦で最年少記録を31年ぶりに更新する16歳2カ月で優勝後、初の公式戦を白星で飾った。藤井の通算成績は95勝17敗。

対局は藤井の先手番。終盤、1度は劣勢になったかにみえたが、持ち前の鋭い攻めで盛り返し、相手を投了に追い込んだ。

順位戦は最上位のA級からC級2組までの5クラスに分かれて戦い、A級の優勝者が名人挑戦者となる。1年1期で各組のリーグ戦10回戦を行い、成績によってそれぞれ昇級、降級をする。「飛び級」はない。1期抜けを果たすには全勝もしくはそれに近い成績が必要となる。

新人プロはC級2組からスタートし、名人になるには最短で5年がかかる。昨年度、藤井はC級2組を1期抜け。C級1組も1期抜けを目指す。