福島県郡山市の磐越自動車道で新潟市の北越高の男子生徒1人が死亡したマイクロバス事故で、福島県警は7日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、バスを運転していた無職若山哲夫容疑者(68)の逮捕状を取った。同日中に逮捕する。捜査関係者が明らかにした。現場に目立ったブレーキ痕がなかったことも分かった。

胎内市によると、若山容疑者は昨年3月までの3年間、市の会計年度任用職員としてマイクロバスの運転手をしていた。

新潟県五泉市のバス運行会社「蒲原鉄道」の茂野一弘社長らは6日夜に記者会見し、北越高側から依頼され、営業担当がレンタカー業者のバスを手配し、運転手は知人を介して依頼していたと明らかにした。学校側から予算を抑えたいと要望があったと説明。学校側との金銭的な取り決めは実費のみだったとした。

同社によると、若山容疑者との面識はなく、事故歴などは把握していなかった。レンタカー業者に対し、若山容疑者の免許証ではなく営業担当が自分の物を提示していた。

北越高は7日夜、記者会見を開いた。

国土交通省北陸信越運輸局は7日、同社へ立ち入り、調査を始めた。

事故は6日午前7時40分ごろ発生。現場は緩やかな右カーブで、バス前部は大破し、ガードレールとみられる物が後ろのガラスを突き破っていた。バスには男子ソフトテニス部の部員ら21人が乗っており、稲垣尋斗さん(17)が死亡、生徒と若山容疑者の計18人が負傷した。事故に巻き込まれた車の2人を含め、負傷者は全体で20人だった。

稲垣さんの家族は7日「大切な存在である息子を今回の思いがけない出来事で失い、深い悲しみの中におります」とのコメントを発表した。(共同)

○…稲垣さんの家族が、新潟県警を通じ「私たち家族は、大切な存在である息子を今回の思いがけない出来事で失い、深い悲しみの中におります」とのコメントを発表した。「この状況をまだ受け止めきれずにおります。今は、1日も早く私たち家族や関係者の皆さまが穏やかな生活を取り戻せることを願うばかりです」とした。(共同)