史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が23日、大阪市の関西将棋会館で指された第77期名人戦順位戦のC級1組で千葉幸生七段(39)を破り、開幕から無傷の5連勝とした。前期から参加の順位戦では、負けなしの15連勝となった。藤井の通算成績は95勝17敗。

終盤、1度は劣勢になったかにみえたが、持ち前の鋭い攻めで盛り返し、投了に追い込んだ。5戦全勝にも「誤算もあり、苦しくなったところもあった。難しい将棋だった」と振り返った。

千葉は「まずまずの展開だったが、終盤の入り口で差をつけられてしまった」と反省を口にした。

順位戦は最上位のA級からC級2組までの5クラスに分かれて戦い、A級の優勝者が名人挑戦者となる。各10局を戦うC級1組は、上位2人がB級2組へ昇格する。1期抜けへ藤井は「これからも厳しい相手が続く」と気を引き締めた。