阪神マット・マートン外野手(33)が26日、完全復活を予告した。DeNA戦が雨天中止となり、甲子園室内で打撃練習などを行い調整。交流戦明け4試合で2本塁打を含む打率4割3分8厘と好調の助っ人は、「気分的にも技術的にもいい状態だよ」と笑った。

 最も手応えをつかんだのは、猛打賞を決めた富山での24日広島戦だという。内訳は右安、左安、左本、右飛。「4球とも全部ストライクを打った。それもファウルにならず、打ち返せていたからね」。それまではボール球に手を出した凡打も多かった。だがその4打席はしっかりストライクを見極めた上で、ミスショットもなくはじき返せた。「交流戦後の3日間で、いい練習ができたんだ」。結果だけでなく、絶好調時の打撃スタイルがよみがえったことが一番の収穫だった。

 打撃練習を見守った和田監督も確信していた。「結果と感覚が合ってくればね。今までは3本打ってもしっくりこない感覚があったみたい。でも今はそのへんが一致していると言ってた。今日の練習にもそういうのが出てたし表情も違った」。今日27日は土曜日のデーゲーム。今季は不振中も土曜日は打率2割8分3厘、デーゲームは同2割9分3厘と得意。そして先発の井納とは今季7打数3安打。完全復活の大暴れが期待できそうだ。【松井清員】