DeNA筒香が止まらない。5回、ヤクルト小川から25号ソロを放つと、8回にはペレスから26号2ラン。14年以来、2度目となる2試合連続の2本塁打を放った。「球がよく見えているし、1球で仕留められている。本数の目標はないけど、1本でも多くチームの勝利に貢献できるホームランを打ちたい」と汗をぬぐった。

 試合前はバットを天日干しする。この日も2本のバットをベンチの屋根の上で干した。「ベンチの裏だとクーラーが効いていて、ちょうどいい乾燥具合にならないんです」。こだわりの天日干しで、本塁打を量産した。

 「間違いなく、日本一の4番。監督1年目に彼を4番で起用できることに喜びを感じている」と評価してくれるラミレス監督からは、長期にわたって4番に君臨することを期待されている。試合前に「あと15年、プレーしてもらうために、近い将来、一塁手へのコンバートを考えている」と、守備の負担を減らすバックアップの構想を示唆した。

 コンバートについては初耳だった筒香は「そう言われた時に考えたいと思います。4番一塁手? デービッド・オルティスのイメージですかね?」と話した。自己最多本塁打を更新し、メジャーを代表する強打者の背中を追いかける。

 ▼筒香が前日に続いてまた2発。筒香は14年7月15、16日広島戦でも2試合続けて2本塁打しており、2試合連続マルチ本塁打は2度目。2リーグ制後、2試合連続マルチ本塁打の最多記録は田淵(西武)の4度で、2度以上は11人目。セ・リーグで2度以上は67、76年王(巨人)85年2度の宇野(中日)86、92年広沢(ヤクルト)04年2度、14年阿部(巨人)に次いで5人目だ。また、筒香のマルチ本塁打は今季6度目で、7月4度目。月間4度のマルチ本塁打は今年の5月に記録したレアード(日本ハム)以来で、セ・リーグでは96年6月山崎(中日)らに並ぶ2位タイ。