中日は21日、森野将彦内野手(39)が今季限りで現役を引退すると発表した。この日はウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ)5回に代打で登場。藤浪の151キロ直球に空振り三振だったが、球団発表を知っていたファンの大歓声を浴び、ヘルメットを取って応えた。試合後は「引退を決めました。ナゴヤ球場で最後に出られてよかった。ここで始まった野球人生なので、幸せでした」と笑顔だった。

 ナゴヤドーム最終戦の24日広島戦が引退試合となる。森野は「最後の1打席と分かって打席に立てるのは幸せなこと。それを感じながら迎えたい」と話した。東海大相模(神奈川)から96年ドラフト2位で中日に入団。1年目から1軍デビューを果たし、21年間中日一筋で4度のリーグ優勝と1度の日本一に貢献した。今後は2軍の指導者として球団に残るとみられる。