右肩関節唇損傷から完全復活を目指す日本ハム斎藤佑樹投手(25)が、今季中の1軍復帰へラストチャンスにかける。明日20日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(鎌ケ谷)で先発予定。結果を残せば、クライマックスシリーズ(CS)進出へ、負けられない戦いが続く1軍での復活登板に望みが出てくる。「次につながるように、投げるだけです」と、意気込んだ。

 戦力として昇格をアピールするのは、今回が最後になる可能性がある。斎藤が今季2軍で先発する機会は多くても、あと2試合。明日と、27日か28日のDeNA戦(横須賀)が濃厚だ。ロッテ戦で好投できなければ、9月中は2軍調整となることは必至。仮に10月に入ってから1軍に呼ばれたとしても消化試合での登板となるかもしれない。「すべてにおいて、意味のないことはない。投げろと言われれば投げます」と話すが、緊張感の高まる舞台に立つことに意味がある。

 佑ちゃんの事実上の最終テストは、テレビでも生中継されることになった。CS放送「GAORA」が、18日までに緊急編成を決定。同局担当者は「斎藤投手は期待する1人なので、生中継に踏み切りました」と説明した。周囲の熱気も高まる中、18日は千葉・鎌ケ谷のブルペンで52球を投げ込んだ。故障後にリニューアルした投球フォームを入念に確認。「自分の課題を持って投げたいです」と、チームだけでなく全国のお茶の間にも復活をアピールする。【木下大輔】