60歳を迎える今年10月をめどに「完全引退」を表明しているプロレスラー大仁田厚(59)が1日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れ、8月に米国で予定している電流爆破マッチの構想について語った。何度も引退、復帰を繰り返してきた大仁田は「うその上塗りをしてきた俺だけど、たまには本当のことを言うよ」とニヤリ。「アメリカの電流爆破のリングにはトランプ大統領も招待するつもりだ」とぶち上げた。

 先月、就任したドナルド・トランプ米国大統領(70)は、07年4月にニューヨークを本拠とする世界最大のプロレス団体WWEのイベント「レッスルマニア23」にマネジャーとして登場。レフェリーを務めたトップレスラーのストーン・コールドに、必殺技を食らってもん絶している。

 大仁田は第16代米大統領エイブラハム・リンカーンがプロレスの試合に出場したことがあるという故事を出して「プロレスをバカにするやつらもいるけど、プロレスってすごいよな。アメリカの大統領=プロレスラーなんだから」と笑顔を見せた。

 元参議院議員としても活躍した大仁田だが、実業家から転身したトランプ大統領に対して「俺は、トランプ推しだよ」と称賛。「こんなに弾けた大統領はいない。司法長官が文句言ったら、クビを切っちゃうんだから。多分、1期だけでやめるつもりなんだと思う」。引退後の再度の政界転身については言葉を濁したが「10月に60歳になるけど、人生はこれからだよ! ファイヤー!」と少年の様に目を輝かせた。