[ 2014年7月8日8時3分

 紙面から ]

 アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ氏(53)は、国際サッカー連盟(FIFA)から準決勝以降、スタジアムのVIP席での観戦が禁止されたと、ブラジルの地元紙が報じた。

 過激な発言をする同氏は、かみつき行為でウルグアイ代表FWスアレスに4カ月のサッカー活動禁止などの処分を下したFIFAを「今回の処分は恥ずべきものだ。スアレスは人を殺したのか!?」と痛烈批判。この発言に対してFIFAは、公式発表ではないがマラドーナ氏のVIPエリアの入場禁止を決めたという。

 母国ではマラドーナ氏がスタジアムにいるとエースFWメッシが活躍できないといわれており、1次リーグ第2戦のイラン戦でも、観戦に訪れたマラドーナ氏が退席した直後にメッシが決勝点を挙げた。同氏は試合後、アルゼンチン協会のグロンドーナ会長に「疫病神が去ったから我々は勝利した」とやゆされ、かつての「神の子」が「疫病神」扱いをされている。

 MFディマリアの負傷で不安視されている同国代表にとって、FIFAの処分で今大会、マラドーナ氏がスタジアムに来場しないことがまさかの「追い風」となるかもしれない。<疫病神メモ>

 ▼ペレ

 王様のW杯優勝予想は“ペレの呪い”と言われる。98年大会はスペインを予想し、1次リーグ敗退。02年はアルゼンチン、フランス、06年はブラジル、10年のメキシコと予想はことごとく外れた。今大会はブラジル、ドイツ、スペインを予想しているが…。