J2自動降格圏18位のJ1サガン鳥栖は30日、佐賀・鳥栖市内で調整。5月3日ホーム東京V戦(駅スタ)に備えた。2戦連発中でチーム最多5ゴールと絶好調のFWマルセロ・ヒアン(21)が、3戦連発の3勝目へけん引する。

ランニングなど軽めの調整で終え、直近2戦3得点のブラジル人FWは「可能ならゴールしチームの勝利に貢献したい」と気合十分だ。スピードとパワー、相手守備の裏への抜けだしが強みで「特長の武器をさらに生かしたい」とゴールへの意欲を見せた。

東京Vは、直近6戦で5得点を挙げていたアビスパ福岡FWザへディを徹底マークで封じるなど、堅守で無失点の引き分けに持ち込んだ。ヒアンへのタイトな守備も予想される中で、川井健太監督(42)は「誰もが点を取るフットボールを体現しているので不安はない。その(ヒアンがマークされる)状況だとスペースが空くので、周りがやりやすい」と逆に歓迎した。

だが一方で、ここまで12得点だが失点がJ1で3番目に多い19失点で、最多の6敗を喫している守備は課題。川井監督が1-1で引き分けた前節柏レイソル戦を踏まえ「うまくいかなかった試合。2、3失点してもおかしくなかった」と反省した守備再構築も勝敗のカギになりそうだ。