鹿島から移籍したトゥールーズのDF昌子源が初出場を果たした。3バックの一角としてフル出場し1-0の勝利に貢献した。
以下、一問一答
-まず今日新天地でのデビュー戦だったのですが、それを無事終えた感想というか、最初にピッチに立ったときの気持ち。
昌子 最初にピッチに立ったときは、全然緊張もしなかったですし、なんかこう、何て言うんすかね、まあ鹿島と変わらない、1試合へのモチベーションは変わらなかったですし、でもやっぱデビュー戦ということで、変にね、周りがこう気を使うので。なんかこう新人のころを思い出した。
-周りというのはチームメートか
昌子 そう、チームメートが、頑張れよっ、みたいな。グッドラックみたいな。あ、オッケーオッケー、みたいなって感じでしたし。まあさっきもテレビで言いましたように、僕最後にやったのがレアル戦で。いつぶりやろう。多分12月24とか、多分そんぐらいが最後だったんで。まあ約1カ月いかないぐらいですけど、それだけ試合を離れるっていうのが難しいなと。もちろん環境も違うし、リーグも違うしで。自分自身前半とくに、めちゃくちゃ難しい試合になるんだろうなってある程度は予想してたけど。やっぱ自分の体のコンディションだったり含めて、あまり試合に入れなかったので、前半。でも後半はすごいやりやすくなって、いい試合ができたんじゃないかなと。まあこの試合が次につながる。もうこの1試合出たらね、体もすごい動いてくれると思いますし。非常に自分自身大きな1試合だったなと思います。
-新チームでの考えはいつも通りに入れた
昌子 はい、そうですね。いつも通りに入りましたし、コミュニケーションとかもね、もうほとんど英語でしたけど。右左とかフランス語で覚えて、いろんなこと言うたら、みんな伝わったみたいですし。よくお前の声聞こえてたよって言われました。そういうとこはディフェンスである以上続けていきたいと思います。言葉がわからん! とかは関係ない世界ですし。言葉じゃわからなかったら、ジェスチャーで伝えるとか、いろんなことして最後まで集中力を切らさないで。とくに、まあもったいない失点が多かったので。僕が見てた試合では。で、無失点もそうなかったので、今日こうやって出て無失点で終われて。
-トゥールーズの前の試合を見て?
昌子 そうです。すごいもったいなかったり、最後の最後で入れられたりとか、どっかこうホワッと集中切れたようなシーンっていうのが、僕がテレビで見た中で多かったので、そこを自分が入って締めれたらなっていう思いはあったので。こうやって0で抑えれて。もちろん僕だけの力じゃないですし。みんなが最後まで集中を切らさなかった結果かなっと思います。
-今日はみんな最後まで集中していましたね
昌子 だからもうすごい、僕も時々日本語も出てしまうけど、集中みたいな。アレアレアレ!(=行け行け行け)みたいな。そういうの言えばね、みんなこう、アイツなんか言ってるなってだけでもぐっと集中すると思うし
-集中とか言ったのか
昌子 不意にシュウチュウ! あ、集中ちゃうわ、えーっと、みたいなのあったけど、そういうのも含めて非常にいい試合ができたんじゃないかなと。
-ストラスブール戦(入団会見の週)に出るかもといって、出なかったという。普通は入って2週間というのは当たり前というか、短いぐらいなんですけど。出ると思っていたから、ちょっとガクッときたとかありますか。
昌子 いや、でもなかったですね。監督とか前日かに説明を受けて。直接呼ばれて。休んでほしいという連絡があって。日本で2週間くらい休んできて、すぐの試合だったんで、まあそこで大きなけがあってもだめだし、もう少しこうチームの戦術を理解する意味でも。リヨン戦も出られないの分かってたんで、この1週間でしっかり調整して、この試合に向けてコンディション作ってほしいって言われてた。もちろんこの試合に出るなんて言われてないですけど。ストラスブール戦はもちろん出られたらよかったですけど。そういう事情なんで。自分自身も納得しました。全然ガックシっていうのはなかったですね。
-今日の自分のプレーについて。この2週間で仲間の癖をつかむことは出来たか
昌子 だいぶできましたし。試合で見るのが一番よかったですし。今日の試合もほんとでかかったですし、そういう意味でも。でも何せ日頃からコミュニケーション取れてる証拠が今日の試合だったんじゃないかなと思うし。わからんなりに積極的にコミュニケーション取ろうと思ってますし。フランス語わからんかったら、なんかこうジェスチャーだったりで。英語がわかる人がいれば積極的に英語で。僕もね英語は流ちょうではないので。でも片言ですけど、言うたら、あー全然わかるよ、みたいな言ってくれるので。そういうのが信頼関係をちょっとずつですけど、生んだんじゃないかなと。で、こういう試合をどんどん続けていくことによって、もう少し仲間からの信頼というのが得れるんじゃないかな、と思います。
-今日の試合中にコミュニケーションで難しい差を感じた瞬間というのはなかったですか
昌子 そんなになかったですね。もっと細かいこと言えば、もっと難しいんだろうけど。僕は多分大ざっぱなことしか言ってないので、それでもやっぱわかってるって感じでやってくれるし。
-連係はよかったですか
昌子 そうっすね。クリス(ジュリアン)は英語で言ったら伝わるし、シーラは英語はあんまりわかってないけど、『ア・ゴッシュ』(左)とかこう言えば、わかってくれるしっていうので。全然問題はなかったですね。
-ゴールじゃなくて、シュート(笑い)。47分のシーン
昌子 いやあれ、すっげー迷ったんすよね。
-ボールが来るのを読んだのですか
昌子 まあそうですね。迷ったのがあそこでシュート打たんと切り返して、相手が飛んでくるのわかってたんで。飛んできたらかわそうかな、と思ったのと、パス出そうと思ったのと。結局シュート打っちゃったんだけど。3つの選択肢があって、それを最後まで迷ってたのが、ああいう結果になっちゃった。思い切って1個にしぼってれば、もう少し思いきれたかな、と思います。ポジション的にはなかなかない機会ですけど。まあ狙えるなら狙って。
-セットプレーは
昌子 そうですね。セットプレーをもう少し。
-セットプレー出てましたよね。中に入る?
昌子 でも今日の指示は、フォアに回ってくれという指示だったんで。次からね、もしかしたら中にもっと行ってくれってあるかもしれないし、しっかりやっていきたいなと。
-鹿島のプレーをずっと見てる人たちは知ってるんだと思うんですけど、ああいう風にチャンスがあれば前に行くんですか?
昌子 4バックでやって、センターバックなんてなかなか出ないんで、ああいうのはあまりない。だからああいうのがもう少し増えれば。自分自身もう少し、選択肢を絞って、リラックスしてプレーできるかな。今日は少しね、自分自身のコンデション的にも。あんまり。勝ったのははうれしいですけど。納得いってないんで。
-まだまだ?
昌子 はい、まだまだ上げていきたいと思います。
-コンディションというと、体のキレとかそういうことですか。
昌子 そうですね。僕らはずっと中2日、3日の試合を鹿島ずっとやってきて、そうやって体を調整してきたので、この2週間、3週間空いて、試合っていうのは、なんか難しかったですね。トゥールーズは中1週間に1回に試合が多いって聞いたんで。そういう調整の仕方もしっかり思い出してやりたいなと思います。
-ニームが攻めている時間帯が多くて、相手の22番。フランスで全く無名だけど足だけは速いみたな選手がいますけど。その印象はどうでしたか
昌子 やっぱこうフィジカル。とにかくこう前にっていう勢いがあったし。そういうのもね、今日の試合というのはあらためて、大きな試合だったなっていうのは感じましたね。
-思っていた通りのリーグでしたか
昌子 予想通りでしたね。ゴリゴリ来るなって。期待してたのと。これずっとやってたら、そらうまなる、うまなるじゃない、強なるなって思いましたね。これやってたら。
-トゥールーズはディフェンスの比重が高いチーム。負担は大きいか
昌子 鹿島じゃなかなかないですよね。鹿島は基本ボールを持ってるチームなんで。ここまで攻められるというのはなかなかないので。それもね、個人的にはすごい成長できると思う。
-今日はヘビーでしたね
昌子 そうっすね。まあ中2日で試合がありますし。自分自身痛いところ今のところはないので。しっかり調整して、やりたいなと思います。
-今はホテル生活ですか
昌子 はい、ホテルですよ。
-じゃあご家族はまだ?
昌子 まだ来てないんで。ある程度、家をしぼれてきたので。あと免許の切り替えとかも。
-車はまだ乗れていない?
昌子 そうっすね。そういうのもいろいろやって。
-フランス語の勉強も
昌子 そうっすね、もうすぐ。
-レッスンみたいなのは受けてるんですか
昌子 これから受けようかと。今は通訳のオオタさんに。
-仲間に愛されてる感じがしましたけど、仲いい人とかできましたか
昌子 やっぱり英語圏が自然と。
-誰ですか?
昌子 ジョンとか。ジョン(コランタン・ジャン)、マニュ(マニュエル・ガルシア)、ジミー(デュルマズ)とか、ひげの。この前2点決めた。ああいう英語圏の人らは。あとロッカーが隣なんで、英語圏。それがすごい。