日本陸連は24日、都内で理事会を開いて、17年世界選手権ロンドン大会のマラソン代表選手選考要項を承認した。リオデジャネイロ五輪選考で物議を醸した反省から、レース直後の内定条件を設定。世界ランク7位相当となる日本陸連の派遣設定記録(男子2時間7分00秒、女子2時間22分30秒)を突破した選考会日本人1位は即時内定、同3位までが選考対象となる。選考会は男子が福岡国際、東京マラソン、びわ湖毎日、女子はさいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズ。

 リオ五輪選考では1月の大阪国際で福士加代子が設定記録を13秒上回る2時間22分17秒で優勝もレース直後の内定条件がなかった。麻場強化委員長は「文句のない成績が出た時に『(五輪に)出場してください』といえないのはつらいので」。男子は別府大分、女子は北海道マラソンの日本人1位も選考対象だが、この2レースには即時内定の条件が設定されておらず「準選考会」扱いとなる。