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<< STORY >>
列車に乗っていた西(今田耕司)の目の前に飛び込んできた、初恋の女の子みょん(前田沙耶香)。2人は再会を喜び、彼女は姉のヤン(たくませいこ)とともに営んでいる焼き鳥屋へ招待する。久しぶりのみょんのオヤジ(坂田利夫)に彼女のフィアンセ、りょう(山口智充)も紹介され、結婚相手が自分ではないことを実感する西。しかしそこに現われた借金取りが、すべての状況を一変させた。みょんのオヤジは借金のみならず、サラ金に勤める若い女の子と同棲しており、取り立て屋のヤクザはまだしも、その手下でかつてJリーガーを目指していたアツ(中條健一)の尋常ならぬ怒りを買っていたのだ。復しゅうに燃えるアツはついに爆発し、ピストルを持ち出した。ビビリ続けた西はずっと好きだった女の子さえ助けられぬまま、ケツに銃を突っ込まれ、あまりにもカッコ悪い死に方をしてしまう。黄泉の世界で自分のぶざまな死に様を見せつけられた西は、「もうおわり、君、そこんとこまっすぐ、ま〜っすぐ歩いていき。そのうち消えるから」という神様に逆らい、反対の方向に全力で走り出す。
「俺は戻る。なによりも力強く、まっすぐと、のびのびと、楽しく、いきいきと、すべての力でやってみるぅー!」。すると一時は消えかけた身体も復活し、ついには現世へと戻るチャンスを与えられる。神様はいう。「やってみ、信じてやってみい」。最悪の瀬戸際ではあったが、西は見事にリスタート成功。ヤクザの車を奪い、みょんとヤンとともに逃走する。しかし、ヤクザのボス(島木譲二)がそれを許すはずがなかった。迫り来る追っ手の一群とのデッドヒートの末、なんと巨大なクジラにのみ込まれてしまう! なんとか生きていることを確認した3人。真っ暗なクジラの中でやたらポジティブな西は、自分が一度死んだことを告白する。「自分をとことん信じたら、信じ切ったら戻ってこれたんや。素直に、誠実に。信じたままに行動することこそが、すべての壁を打ち破る武器や」。すると突然、そこにカタコトの日本語を話すじーさん(藤井隆)が現われた。「アタシ、アタシ、ラジオモテマ〜ス!」。
意外にも安息の地然としたクジラの中で、つかの間の享楽にふける4人。クジラからの脱出は限りなく不可能に近く、だからこそじーさんはこのクジラの中で30年以上も暮らしていたのだ。自分のふがいなさが身にしみる西。その一方で、クジラにも少しづつ異変が起こり始めていた。
<< INTRODUCTION >>
原作は、知る人ぞ知る、そして、知らなかった人は皆、そのマジカルな世界に熱狂し、自らが知らなかったことを悔やむ傑作コミック「マインド・ゲーム」(原作:ロビン西)。
監督は、劇場版「クレヨンしんちゃん」で注目を浴び、シュールな短編「ねこぢる草」を手掛けた天才アニメーター湯浅政明。業界中が待ちに待った、長編初監督作。
実写、2D、3Dを融合させ、路地裏から宇宙までを超絶技巧によってメタモルフォーズさせてゆくハイブリッドムービー。この斬新な映像表現に勢いと深味を与える音楽を手掛けたのは、ROVO、羅針盤等のユニットで世界的に評価の高い山本精一。
映像、物語、音。真摯に勇敢にのびのびと奏でられたそれぞれの要素は、絶妙に響き合い、ジャパニメーションというカテゴライズでは到底収まり切らない、爆発的な覚醒感とエネルギーに満ちた空間となって魂を騒がせる。これが、誰も予想しなかった日本のアニメーションの進化形。すでに「マトリックス」シリーズを手掛けたジョエル・シルバーが海外配給プロデューサーに名乗りを上げた!
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