
<俺様の前座>
放送作家の元祖爆笑王(40)が「今どき珍しい天然のボケ。裏に計算が見え隠れするけど、大きな計算間違いして、いい味出しちゃってる」と推薦するのが“ダジャレ界のヤングボーイ”末高斗夢(すえたか・とむ=21)だ。「最近、ボウリングに凝ってて、よくお笑い芸人集めてやってるんだ。で、斗夢はマイボール、マイシューズそろえたんだけど、ボールのスピード遅くなるわで、かえってスコアが悪くなっちゃってる。芸風も、それに近い。一度、見てやってください」と話している。
高校生芸人を経て学生芸人。それが末高斗夢。99年、中学から高校へ入る春休みにフジテレビの素人参加番組「DAIBAッテキ」に出演。そのまま、高校へ通いながら芸人になった。目標はとするのは昭和の爆笑王・故林家三平師匠。ダジャレ連発の芸風で、見るものをあきれさせ、笑わせる。「三平師匠の芸を生で見たことはないんですけど、子どものころに見て凄い衝撃を受けました。ずっとあこがれています。こぶ平師匠…あ、もちろん好きです。いつも、一生懸命勉強させられている。そんなテレビ的にお茶目なところは、見習いたいですね。ちなみに弟の一平師匠とは事務所が同じなんです」と言う。
だが、本当にターゲットにしているのは“ミスター抱かれたくない男”出川哲郎(41)だ。「出川さんはすごい。何度もポジションを変えながら、女を口説き続けられる究極のいじられキャラ。ポスト出川のポジションを確立して、ダジャレの一芸でマンションを買うのが夢です。ダジャレ御殿が建ったら招待します」と夢を語る。
丸刈りにダジャレ。いかにものルックスだが、実はいいとこの坊ちゃん、というのが芸人仲間の噂だ。妹は、今話題のアイドルと某お嬢様学校で同級生。お父さんも、高級ゴルフクラブの会員だ。「いや、僕以外の家族はセレブですが、僕はハングリー。林家ぺーさんのようにダジャレ道を極めたい」と汗をかく。ならば、好みの女子のタイプは元ミス赤羽の肩書きを持つ林家パー子でも良さそうだが、結構もてるらしい。そのキャラを買われ、先輩芸人からも飲み会の席に声がかかる。「いや、そんなもてません」。確かに、先輩芸人が女の子とエッチしてるのを、全裸で正座して見させられるというつらい修行にも耐えてきた。
ダジャレの芸のために、大掛かりな? 小道具を持ち歩く。大木凡人に似せた大きなボンドや、やかましい8個の連結した釜などだ。「近所じゃ、いつも大荷物を持っているので、怪しい目で見られています。早くネタ番組以外のバラエティーに出演できるようになりたいですね」と言う。
芸人らしく、極色彩の派手派手衣装を着込んでネタを披露する。現在は、ダジャレで一芸一能入試を突破した亜細亜大経営学部の2年。「事務所の大先輩の鈴木ヒロミツさんに言われたんです。君は売れるよ、って。僕が目をつけた子は、山口百恵も森昌子も売れた。3番目が末高斗夢だ、って」と飛びっきりの笑顔を見せる。ちなみに、百恵、昌子のデビューは今から30年以上前ののこと。所属のホリプロは鈴木保奈美、榊原郁恵…妻夫木聡まで、きらめくばかりのスターを輩出している。
突っ込むことなく、ヘラヘラ笑って喜んでいる。末高斗夢は、そんな天然? だ。
【小谷野俊哉】
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