|
(2004年7月30日付紙面から)
|
 |
狙われた三都主の守り
<アジア杯:日本0−0イラン>◇7月28日◇中国、重慶五輪スタジアム
左サイド許したクロス最悪34本
左サイドが危ない。アジア杯1次リーグを通して、MF三都主が守る左サイドから上げられたクロスは34本にものぼり、38%にあたる13本の成功(ゴール前で待ち受ける相手選手にわ
たること)を許した。サッカー解析システム「opta(オプタ)」のデータによれば、
総数、成功数、成功率のすべてで02年W杯以降の4回の公式大会中ワーストの数字を記録した。
右の1.7倍
日本の側から見て右サイドから上げられたクロス20に対し、左からは34。1・7倍もの格差がある。02年W杯1次リーグ、03年コンフェデ杯、03年アジア選手権、そして今大会の1次リーグと、各公式大会の3試合ごとを取り出して比較すると、今大会の左がいかにもろいかがわかる。
相手のクロス総数、成功数、成功率すべて最高値。つまり、日本にとっては最悪の数字だということだ。
4バックから3バックにしたことで解消されたかと思われた「三都主の守備への不安」が、再び浮上してきた。この数字はあくまで「そのサイドから上げられた」という統計で、三都主だけが悪いわけではない。だが、最大の責任が三都主にあることも事実だ。
攻め込んでいる時間が長ければ、守備のもろさはそれほど気にならない。昨年のコンフェデ杯では、4バックの左でありながら積極的に攻撃に参加。守備のもろさを感じさせなかった。今回の1次リーグの場合、暑さもあって攻め続けられなかった。ある程度攻撃を受ける状況だったため、守備の問題が露出した。
準々決勝も同じ重慶が舞台。三都主にとっては、厳しい戦いが続くことになる。【小西弘樹】
◇opta(オプタ) Jリーグやプレミアリーグの公認するプレー分析データ。ただし、今回使用したデータ(シュート数等)は公式記録とは一致しない。出場時間はロスタイムを含めた正味の時間を採用している。
|