|
W杯出場を左右する大一番に、バーレーン国立競技場にはサウジアラビア、UAE、カタールなど中東各国や遠くはシンガポール、パキスタン、エジプトなどから計679人が駆け付けた。競技場がバーレーンのチームカラーの赤で染まる中、日本からの応援ツアー客約1100人と一体となって、日本代表を後押しした。
バーレーン代表の単独スポンサーの電話会社が、バーレーン・サポーターの入場料を全額負担し、さらに2万5000着の「赤シャツ」を無料配布。スタジアムが赤く染まる中、一角だけはブルーに塗られた。
約1800人の日本人サポーターだ。日本からチャーター3機が飛び、約1100人が強行軍で駆け付けた。そしてバーレーン駐在邦人だけでなく、サウジアラビア、UAE、カタール、オマーン、イラン、さらにパキスタンやシンガポール、エジプトからもこの大一番のため、679人がやってきた。
約23キロの海上道路「コーズウェイ」を通って、サウジアラビアのアルコバールから来た商社マン(48)は午前中に到着した。「夜の試合だけど、混雑を予想してかなり早く家を出た。日本代表を応援できてうれしい。サウジは戒律が厳しいから飲酒できないけど、バーレーンはホテルで飲めるんで今夜は泊まって、明朝帰ります」と話した。
UAEのアブダビからは120人乗りのチャーター機も出た。当初はもう1機出る予定だったが、チケットが確保できずに200人以上が断念した。単身応援のアブダビ国営銀行日本企業担当部長の梅沢浩さん(49)は「明日は土曜日。イスラム圏は金曜休日で、土曜は学校や仕事もある。どうしても休めなくて来られなかった人も多い。私も明日の飛行機に乗って、そのあと職場に行く。中東版“1人弾丸ツアー”ですよ」と熱く語った。
この試合は、バーレーン日本人会が中東地区の窓口になって、日本サッカー協会からチケット販売を代行。チケット集計係となった同会の西山圭一さん(36)は「昨年3月、UAEとのアテネ五輪予選を見に行きましたが、スタンドはガラガラ。そのつもりで考えていたら、中東各国から参加希望が舞い込んだ。ビックリですよ。5月上旬に締め切りましたが、その後も問い合わせが相次いだ。3000席でも満杯になったんじゃないかな」という。
勝てば王手、負ければ3位転落−ドイツへと続く道の岐路となる一戦に1800人の日本人サポーターの声援は途切れることはなかった。【寺沢卓】
[2005/6/4/11:33 紙面から]
|