J1千葉に入団することが決まった秋田商FW熊谷智哉(3年)が8日、同校で記者会見に臨んだ。会見には千葉祖母井秀隆GM、昼田宗昭強化部長らが出席、左利きで180センチの長身FWに大きな期待を寄せた。熊谷も「最終的には日本代表になりたい」と宣言した。
仮契約を終え、会見に姿を見せた熊谷はやや緊張した面持ちだった。「若い人が多く、とにかくよく走る」と今年、ナビスコ杯を制したチームの印象を語った。3、6月と約1週間ずつ千葉の練習会に参加し、そのころからプロへの意識が芽生えたという。「早くレギュラーになれるよう頑張って、五輪代表、日本代表を目指したい」と力強く抱負を話した。
180センチと長身でレフティーの熊谷への評価は高い。千葉イビチャ・オシム監督の息子で、コーチを務めるアマル・オシム氏が熊谷のプレーに「面白い。日本人にはない何かを持っている」と注目した。また、これまで指導してきた秋田商・長谷川大監督(32)も「(高校生FWでは)パワーはトップクラスの選手」と、フィジカル面の強さも持ち合わせていることを強調した。早生まれで、まだ17歳というのも好材料だ。鍛える期間が長い分、U−18、五輪代表の可能性も十分にある。実際、U−15代表の時は、1学年下の世代とプレーしている。
熊谷にとって、千葉は苦い思い出の地だ。千葉のホーム、市原臨海競技場で行われた今年の高校総体で16強入りに貢献したが3回戦の那覇西(沖縄)戦は累積警告で出場できず、チームは敗れた。2回戦の中京大中京(愛知)戦で相手FKを妨害したとして取られた、不運な警告のためだった。長谷川監督は「思い入れはあるはず。忘れ物を取りにいって欲しい」と話す。
10月の選手権予選では、準々決勝で新屋にPK戦の末に敗れた。熊谷自身が「最も印象に残っている」という。PK戦で相手GKに止められ、無念の思いを残して高校での競技を終えた。すべての悔しさは千葉で晴らす−。プロで黄金の左に磨きをかけ、日本代表まで駆け上がる。【清水智彦】
[2005/12/9/11:31 紙面から]
写真=熊谷(中央)は会見を終え、秋田商・長谷川大監督(左)千葉祖母井秀隆GM(右)と手を合わせる
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