全国高校選抜バレーボール(20日開幕、東京・国立代々木第1体育館)で、女子の古川学園(宮城)が7年ぶり5度目の優勝に挑戦する。男子を含めて東北勢最多の13年連続28度目の出場。全国高校総体と国体を含めて計10回の優勝実績を誇る名門も、99年の高校3冠達成以来全国制覇から遠ざかっている。先発平均(リベロ除く)170・8センチの高さを備えたチームは、県大会決勝で着用した新ユニホームで新たな歴史を刻む。
古川学園が伝統のコンビバレーで女王の座奪還を目指す。過去4度の優勝実績を誇る名門も、昨年は屈辱の1回戦負け。就任5年目の岡崎典生監督(37)は「1年生が多い若いチームで完成度は高くないが、その分、波に乗れば勢いが増す」と巻き返しを狙う。
旧チームから絶対的エース山田結花ら3年生レギュラー2人が抜けたが、1年生が急成長。レフト小林由依、センター鈴木未来、ライト佐藤あり紗の1年生トリオが先発入りした。さらに、岡崎監督が「未完の秘密兵器」と期待する181センチのチーム最長身センター沼田さくら(1年)が攻撃もできるワンポイント・ブロッカーとしてスタンバイ。2年生も、右肩痛のライト渡辺麻美主将が復調気配で、司令塔のセッター新開恵美も冷静なトスワークでチームを引っ張る。岡崎監督は「攻めは鈴木の速攻と小林のパワー攻撃が中心。守りは(セッター後方の)佐藤のブロックとレシーブがカギになる」と拾ってつなぐバレーを実践する。
チームの基礎を築いた国分秀夫前監督(61)の下で11年間コーチを務め、00年秋からチームを引き継いだ岡崎監督にとって、まだ成し得ていない全国制覇。「(これまで)プレッシャーを感じている余裕はなかった。常に目標は優勝ですが、今年は高さもあるだけに久しぶりにセンターコートにいきたい」と4強以上を見据える。
初戦の相手は南寝屋川(大阪)。勝ち上がれば186センチの全日本メンバー狩野舞子(2年)擁する八王子実践(東京)と対戦する。岡崎監督は「楽ではないが、勝てない相手ではない。少しでも上にいくことが選手の自信につながる」と大阪、東京勢撃破を狙う。
4月には、昨年の全国中学を連覇した裾花中(長野)の田代佳奈美、小野中(福島)の星はるかのユース日本代表コンビら計8人の新1年生が入学する。現レギュラー陣にとっても気の抜けない存在だ。競争意識が高まったチームは、全国初披露になる白と赤の新ユニホームで名門復活ののろしを上げる。【佐々木雄高】
[2006/3/15/12:08 紙面から]
写真=7年ぶりの全国制覇を目指す古川学園メンバー
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