J2仙台のDF富田晋伍(18)が、高卒ルーキーとしてはチーム初となる開幕スタメンデビューを確実にした。2日、仙台市・泉サッカー場で行われた紅白戦(10分×4)でスタメン組の右サイドバックに入った富田は、堅実な守備で安定感をアピール。再昇格を占う意味でも負けられない大一番で、都並敏史監督(43)期待の秘密兵器が、いきなりベールを脱ぐ。
リーグ開幕まで残り2日。本番モードに突入し、緊迫した空気が漂うピッチに大きなサプライズが待ち構えていた。「黄色組! バロン、シュウェンク、中田」。スタメン組のメンバーを読み上げた都並監督は最後に「右サイドバック、富田」と告げた。だが、突然の抜てきにも肝っ玉ルーキーは動じなかった。
「何も言われていなかったのでビックリしたけど、左より右のほうがやりやすい。しっかりやらないと後がない。緊張? 周囲がどうのこうのじゃなく自分のことで精いっぱいです」とサラリ。千載一遇のチャンスに目を光らせた。本職はボランチだが、キャンプでは与えられた左サイドバックでポジション奪取をうかがっていた。
都並監督は「こちらの要求に対して過敏に反応することなく自分の感覚でサッカーできる選手。守備も安定しているしチャンスを与えることにした」と大抜てきの理由を説明。「舞い上がってもいい。初めはだれでも緊張するもの。自分もデビュー戦は何をしていいのか分からなかった。いいパフォーマンスを維持してもらいたい」と期待を寄せた。
「攻撃したいけどまずは守備。遠慮はしていない」。身長168センチ。まだあどけなさが残るキュートな顔立ちとは裏腹に度胸満点だ。ユース時代は、練習中にミスを指摘した都並監督をにらみ返した鼻っ柱の強さを持つ。この日、右足裏にできた「うおのめ」治療で通院した富田。本番では台風の目となりそうだ。【下田雄一】
[2005/3/3/10:44 紙面から]
写真=開幕スタメン入りが濃厚となった仙台のルーキーDF富田(手前)。後方はFW万代
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