<J総括>
J2仙台は都並敏史前監督(44)から、ブラジル・フラメンゴで指揮を執っていたジョエル・サンタナ新監督(56)に代わり、来年のJ1昇格を目指す。今季は19勝14敗11分けの4位でシーズンを終えた。最終戦で3位の甲府に勝ち点1及ばす、入れ替え戦進出を逃した。何が足りなかったのか。来季のJ1昇格へ、今季の戦いを総括した。
◆スタート失敗
開幕でつまずいた。今季の仙台は、これに尽きる。3月の開幕徳島戦でまさかの0−3で完敗。これを引きずり、開幕から7試合で1勝5敗1分け。4月中旬にも11位になった。キャンプでの調整ミス、想定外の立ち上がりが結局、昇格争いに響いた。
第8節の草津戦の勝利でチームが落ち着きを取り戻した。DF富沢清太郎(23)がスタメンで出場し始め、DF陣がまとまった。だが、その富沢も7月のホーム京都戦のアクシデントで戦線離脱。要を失ったが、チーム一体で踏んばり、第2クールを終えた時点で順位を4位まで押し上げた。
第3クールも何とか持ちこたえ、迎えた第4クール。鳥栖戦を落とした。小長谷SDは「ポイントとなる試合」と悔やんだが、ここからチームが再び1つになった。8戦負けなしで迎えたホーム最終戦となる首位京都戦。結果は0−1で惜敗。結局、力負けの京都と相性の悪い鳥栖にそれぞれシーズン3敗を喫した。最終節福岡戦にすべてを懸けたが、ドロー。くしくも入れ替え戦に進んだ甲府がJ1昇格を果たした。
◆決定力の不足
決め手がない。最後はこれが響いた。シーズン通してのシュート数は首位京都に続く562本でリーグ2位。これに対し、ゴール数は66で、リーグ4位だ。数字が示す通り、シュートの精度に欠けた。最終節の福岡戦も福岡の7本に対し、放ったシュートは17本。だがわずか1点しか取れず、涙をのんだ。サイドを使った攻撃、パスでつないでいく攻撃がほとんどできず、得意のセットプレーでしか点を取れなかった。
逆に守備陣は終盤、安定した力を見せた。年間MVPに選ばれたGK高桑大二朗(32)の安定感はもちろん、DF根引謙介(28)DF木谷公亮(27)の仙台の高い壁は集中力を切らさず、守り続けた。両サイドバックのDF村上和弘(24)DF中田洋介(24)は積極的にオーバーラップし、何度もチャンスメークした。
今季2人で27得点を挙げたFWバロン(31)FWシュウェンク(26)がチームを去った。サンタナ新監督にも代わる。小長谷SDが「チームのつくり直しではない。パワーアップだ」と言うように、チームカラーは変わらない。だが大幅な得点力アップが期待される。「来季はJ1に上がるためのチームではない。J1で戦えるチームをつくる」と小長谷SDは、新生ベガルタの目標を掲げた。【栗山尚久】
[2005/12/21/10:52 紙面から]
写真=14日に今季最後の練習を終え、記念写真に納まる仙台イレブン
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