リオデジャネイロ五輪代表の陸上男子100メートルの山県亮太(24)が15日、都内で行われた日本陸連の壮行会に出席した。五輪本番を直前に控え「日本選手権に負けてしまったので、その悔しさを胸に練習をしています。リオでは、9秒台を期待されているので、出せるなら準決勝の大舞台で出して決勝に進みたい」と、現在の胸の内を明かした。

 また、400メートルリレーでの希望する走順を質問をされると、「まず4人のメンバーに入れるかどうかです。と、言いながらも1走が好きです」と、さわやかに答え周囲を笑わせた。1走を望む理由について「リレーの流れをつくれる。距離は他の区間よりちょっと短いかな。短かけりゃ、短いほど自信があります。スタートブロックがハードなのも得意ですし、自分の持ち味が出せる、起爆剤になれると思います」と、具体的な根拠を理路整然と並べて説明した。

 また、他の競技者で注目しているアスリートとしてセーリングで女子レーザーラジアル級の土居愛実(22=慶大)の名前を挙げた。「在学中に接点ができて、壮行会などで交流が続いています。活躍は気にかけています」と、同窓の存在が刺激になっている様子。

 さらに広島市出身の山県にとって広島カープの躍進は気になる様子で「うれしいです。ただ、黒田さんが200勝が目前ですって、この前話してから勝ってなくて。そんなことは絶対に関係ないって分かってますが、なんか責任感じてます。今年は僕を含めて広島の当たり年って言われるよう、僕も頑張らないと」と、広島愛も強調していた。